シネマ雑感:「のぼうの城」

映画「のぼうの城」を観てきました。
この本、175万分部(実際、この数字は凄いです)突破の大ベストセラーだそうです。
(ちなみに09年本屋大賞2位に選出だそうですが、結構この「本屋大賞」は意識しています)
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この映画には「水攻めシーン」があり、完成直後に大震災があり公開が延期されていたそうです。
「水攻め」と「津波」は異なり、しかも水攻めは史実に基づいた描写です。しかし、あのあまりに圧倒的な現実を前にして、製作陣は公開延期を決定したとパンフレットに記されていました。
ストーリーですが、時は1590年。天下統一を目前にした豊臣秀吉の軍が小田原の北条氏を攻めていく話です。実は、先に小田原に参陣した忍城城主の成田氏長は既に秀吉側と内通し、降伏の筋書きが出来上がっていたのですが、しかし三成の軍使の傲慢な振る舞いに怒った総大将・長親は「戦」を選択することになります。彼が如何にして最後まで忍城を守り切ったのかがこの映画の見所となります。
「のぼう」とは、主人公である成田長親のことで、忍城(埼玉県行田市)の城主・成田氏長の従妹でありながら、馬にも上手に乗れず武将に求められる資質ゼロで、かといって農作業をしてもその不器用さからかえって足手まどいになることから「のぼう様」と親しみを込めて愛されています。
得を計算せず動くのは、義理や義務とか忠義心のほかに「好き」という感情があります。他人から好かれる、特に異常なほどの民からの「人気」があったのが「のぼう様」です。
最近、私はお城に少し興味を持ち、その史実も少し読む機会があったので、薄い知識ながらもタイミングよくこの映画を見ることができました。
リーダーシップにはいろいろありますがこの長親は「人心を掌握する」タイプのリーダーで、農民たちまでもが「のぼう様がやるって言うんじゃ仕方あるまい!」と、それぞれ持てる力を発揮し、一致団結していきます。それどころか、戦の終盤には奇策を講じ、敵軍の心まで掌握してしまうことになります。
パンフレットにある河合敦氏(歴史研究家)のコメントを載せます。
「寡兵で大軍に挑み、最後まで屈しなかった成田長親率いる忍城の面々、そんな彼らの戦いが現代の私達に教えてくれるもの。「矜恃」を持つことの大切さだと思う。「矜恃」、すなわち自信と誇りである。今の日本人にはそれが足りないのではないだろうか。長引く経済不況、周辺諸国との領土問題など、今の日本が抱える課題は大きい。そうした中で私達は、自信と誇りを失いかけている。だが、たとえ絶望的な状況におかれても、「矜恃」を持って立ち向かうこと、それが大事なのだ。そんな「矜恃」というものを、成田長親は、身をもって鮮やかに私達に示してくれたのである」
最後のエンディングでは、自分のリーダーシップのなさに思うところがありながら、ちょっと考えさせられた作品でした。
最後にキャストについてですが、主役の野村萬斎の「のぼうダンス」は最高です。佐藤浩市は相変わらずカッコよく身長があるので馬にまたがった武士の姿は様になっています。そして“ぐっさん”の愛称で親しまれている山口智充の鎧姿はインパクト絶大で、時代劇の「必殺シリーズ」なんかに出演してもらいたいものです。

院長ブログ 2013.02.27
ミスタータイガース掛布雅之

先日、「懐かしマックス」なる雑誌から興味ある記事があったので一部を紹介、そして私の思いも少し加えたいと思います。
この「懐かしマックス」なる雑誌ですが、「1970年生まれが読む本」との謳い文句となっています。
1970年(当時私は小学校6年生)と云えば万国博覧会であり、我々世代にとって忘れられないものであり、日本国民にとっても東京オリンピックに値する出来事だったと思われます。
(「20世紀少年」という漫画においても、万国博覧会はストーリーに重要な影響を持っています)
また、いずれ万国博覧会についても当時の記憶を辿りながら、ブログで紹介したいと思っています
(誰も期待していませんが・・笑)。

さて、掛布(呼び捨てです)ですが、思い出すのは「バックスクリーン3連発」、そしてあの「金鳥」のCMです(このCMとのギャップこそが掛布です)
このホームラン3連発は、3番バース、4番掛布、5番岡田の順に打たれたホームランですが、私的には主役はやはり掛布です。
この掛布ですが、ドラフト6位ながら(この6位というのがいいです)、2年目にはレギュラーの座をつかみ、3年目の1976年には打率.325、27本塁打の記録を残してベストナインに選出され、阪神の主力選手に成長。そして、プロ野1985年は、4番掛布を軸として前後のバース・岡田・真弓らが打ちまくって21年ぶりに優勝となります。そしてミスタータイガースの称号が与えられます。
(絶対的なミスタータイガース田淵が西武にトレードされたのも影響があったかもしれません)
この3連発の記事を読んで早速このシーンが見たくなりユーチューブで見ることにしました。
この場面を憶えている訳ではありませんが、興奮すること間違いありません。
ただし、テレビ画面のアナウンサーからはイマイチ伝わってこないところが余計にリアルです。多分、バックスクリーンに連続で入っていることが繋がってないのか3連発に話が行き、バックスクリーンについては余り話されていません。
このエピソードは後からじわじわ沁みわたる伝説なのかもしれません。
私は、毎日通勤途中に聞くラジオ番組の道上洋三の「おはパソ」は熱狂的阪神派ですが、勝つと翌日「六甲おろし」が高らかに謳われますが、当日の甲子園は狂喜乱舞だったと推測されます。
是非、掛布好きな方には見てもらいたいと思います。
バックスクリーン3連発のこの年、いきおいそのままに阪神タイガースは快進撃を続けて打ちまくり、日本一にまで登り詰めます。また、この年の掛布の本塁打数は40本、バースは54本、岡田が35本とクリーンアップで129本塁打という大記録を残すことになります。
ただ、記事の最後で、1988年に飲酒運転で逮捕。そして、この逮捕によりオーナーや監督との確執が残り、気力・体力ともに限界となり、この年限りで悲運の現役引退と記載されています。
何と33歳という若さで引退とは知りませんでしたが、これもひっくるめて「掛布」なのでしょうか。
最後に、昔勤めていたスタッフが「阪神ファンの方がウケがいいので、何にも知りませんが阪神ファンです」と云っていたのが妙に笑えます。

院長ブログ 2013.02.15