新千歳空港近くの居酒屋にて

9月28日から30日まで札幌コンベンションセンターにて日本障害者歯科学会が開催されました。さて、今年の学会ですが出発前から台風の噂はチラホラ耳に届いていました。
さすがに北海道は影響がないだろうと考えていたのですが・・
(多分、学会に参加されたほとんどの方がそうだったかもしれません)
出発直前まで飛行機が飛んでくれることを祈りましたが、大混雑した空港の電光掲示板には無情にも「欠航」の文字が映し出されました。
今まで私はこういった経験をしたことがなく、まったく想定外の出来事に直面することになります。よくテレビで空港や駅などで交通機関が止まってしまい、ぐったり疲れた人達の映像を見ることがありますが、まさか自分の身に起こるとは思いもしませんでした。
何とか、機敏なスタッフの対応のお陰でその日の宿の確保、また次の日の航空券も夕方の便ですが手配もできました。
(名古屋着の飛行機の座席は2日後しかなかったそうです)
ただこの時点では、日本列島を北上する台風の被害状況の映像から、明日の飛行機が飛ぶ保証などないことにも気が付きます。
同時進行で、予約の患者様への連絡を家内と娘にお願いしたのですが、この時間帯がちょうど台風が京都を直撃している真っ最中であり、どこまでも今回の台風は悪い方に進んでくれるようです。
それでも何とかホテルに到着、夜食がついていなかったのでどこか食事のできるところを探すことになりますが、日曜日はあまりやっていないとのことで、何軒か営業している店に印をつけてもらった地図を頼りに、傘をさして探しに行くことになりました。
いつ嵐のような雨が降ってくるもしれませんでしたが、他に方法がありません。
何とか食事のできそうなお店を見つけました。
中は意外なほどお客さんで一杯でしたが、今から考えると台風で仕事ができなかった方々が飲んでいたのかもしれません。
(お店の方がいつもはこんなにお客さんは来ませんとはっきり言っていました)
さて、当院スタッフも諦めがついたのか、それとも開き直ったのか、居酒屋さんでは意外なほどリラックスしており、ここしばらくでは一番楽しい宴だったのではと思わせるぐらいでした。
この居酒屋さんですが、この先新千歳空港は利用することがあってもなかなか来ることはないと思いますが、たいへん気持よく飲ませてもらいました。
(玄関に飾ってある熊のレプリカが安っぽくていい味を醸し出しています)

写真に写っている私が左手に持っているものはよくスーパーに売っているおつまみのチーズ(6個入り)で、台風で帰れず可哀そうだからと「これ持って帰り」とお店の奥さんにいただいたものです(笑)
京都に帰ってから疲労の残る中、一週間ぐらいはハードな毎日でしたが何とか乗り切ることができました。
案外、今回の出来事をスタッフと共有したことは有意義だったかもしれません。
「雨降って地固まる」という言葉もあります。

院長ブログ 2012.09.30
「横井正一のサバイバル極意書」

朝の「おはようパーソナリティ―」で紹介されていた「横井正一のサバイバル極意書」という本を購入したので報告します。(このパターン多いです!)
実際は、この極意書なるものは「BE-PAL」(ビー・パル)に掲載されていたものです。道上さんが番組で一部を紹介されていたのですが、たいへん興味を持ちました。前回の映画「ソウルサーファー」も私にとってヒットだったので、今回はどうかと思ったのですが結果的にこの本買って良かったと思っています。
実は、この「BE-PAL」ですが、子供が小さい頃に「お父さんはアウトドア派なんだ」などと思われたいがために定期的に購入していました(笑)
(多分、私と同年代の皆様は同じ感覚だったはずです)
ワンボックスの大きなワゴン車に乗っていたのもこの頃で、これはこれで大事な時期だったと今では思っています。
さて、この極意書なるものですが有難いことに別冊の付録としてちょうどいいコンパクトサイズのもので、診療室でもお昼の休憩時間に寝ながら読むのにちょうどいい大きさでした。
本書は、「横井正一のサバイバル極意書、もっと困れ」(昭和59年小社刊)を復刻したものと書かれており、今から25年前に店頭で販売されていたものです。

本の表紙は、横井さんがハチに襲われているところですが、ハチに襲われても木のなったようにじっと動かないと刺されないという場面です。
この本の題名に偽りはなく、横井正一さんが実際にグアム島で生活されていた様子がわかりやすいイラストとともに書かれています。
今まで購入したお父さん向けのにわかアウトドア雑誌ではこうはいきません。
例えば、野外で調理をしようものなら、まず鍋に水を入れて火をつけますなどという当たり前の手順から始まるのでしょうが、本書では火種をどうするかから始まる内容になっています。ご自身の年表を見ていると、川にエビがいることを発見するまでに2年、それから川でエビを取っているときにウナギを発見して食べるまでにまたまた2年の年月がかかっています。
横井正一さんは昭和19年3月4日にグアム島に上陸され歩兵38連隊中隊に所属し、主に飛行場作りに従事されていました。そして28年間、ジャングルでの生活をして、昭和47年1月24日の夕方、川にウナギとエビ用のウケ(多分地域によって言い方が違うと思うのですが「ビク」のようなもの:近所の釣り道具屋さんではそう呼んでいました)を仕掛けに行く時に、現地の人間と遭遇し、発見されたそうです。そして同年、4月25日、2カ月に及ぶ入院ののち、名古屋に帰郷されたそうです。
当時の私は13歳の中学生でしたが、飛行機のタラップを降りる時に「恥ずかしながら帰ってまいりました」の名セリフとともによく28年間もあの小さな島で生活できたな?と感心したことを記憶しています。
(その翌年、 29年目にしてフィリピンルバング島から小野田寛郎さんが帰還を果たされました。)

院長ブログ 2012.09.10