「Nnmber」一考:マイケル・フェルプス

「Nnmber」という雑誌の面白いところは、スポーツの勝ち負けだけではなく、そのアスリート達の超人的な能力に隠れている人間臭さにスポットを当てて描かれています。
私は「デイリースポーツ」というスポーツ新聞も購買していますが、「阪神が昨日は勝ったぁ」とかの記事もいいのですが、「水泳」というどちらかというとオリンピックの時以外はあまり注目されないスポーツでも取り上げるのが「Nnmber」という雑誌の真骨頂です。
今回は「マイケル・フェルプス」についての記事を紹介します。

スポーツ選手はよく「どん底」という表現をする場合が多くありますが、そこから這い上がってくるところに一般人である我々は感銘を受けることがあります。
「4年前の北京オリンピックで8冠を成し遂げた水の怪物はその後目的を見失い、一時はスキャンダルでプールから遠ざかっていたが、突如世界の場に姿を現した」とあります。
「すべてがパーフェクトだった」という北京五輪終了後、抜け殻のような状態になり「バーンアウト(燃え尽き)」、いわゆる燃え尽き症候群そのものに陥ったそうです。
怪物と言われたフェルプスが怪物ゆえに招いた人生最悪の時期というのは、北京五輪から半年後に、友人に誘われて訪れたパーティで周囲に勧められ大麻を吸引、その姿が写真に撮られ、英国の新聞にスクープ掲載されました。これは仲間に隠し撮りをされ、売られたことにショックを受け、23歳の若者は殻に閉じこもって自分自身を見失ったということです。
後にその最悪の時期を「確かにあの時はきつかったけど、自分のキャリアを考え直すためにも必要な時間だった。我慢の時期だったんだと思う」と話しています。
最悪の時期でさえも、プラス思考に考えられる強さこそがトップ中のトップアスリートなのかもしれません。
ロンドン後は引退を発表しており、すでに記録面では五輪の金メダル獲得数世界歴代1位となっていますが、後は旧ソ連の体操選手ラリサ・ラチニアの持つ五輪総メダル数18超えの目標を残しているとのことです。
まだ、この復活劇がどうなっていくのかは五輪選考会が終わっていないので何ともわかりませんが、マイケル・フェルプス選手が出場したレースは大注目です。
余談ですが、同じ種目のライバルにライアン・ロクテという選手も存在し、この選手には背泳ぎで日本の入江選手が戦い挑むと予想されます。この入江選手はメダル確実と言われながらも何故か心配するのは私だけではないはずです。また、多くの人は北島康介選手が最後は勝つのだみたいに思われていますが、驚いたことにアメリカのブレンダン・ハンセンが何と世界新を出したニュースが入っています。この選手は北島康介がいるために、絶えず本番に弱いと言われ続けて終わるのかと思っていましたがここにきてまさかの世界新です(執念以外何物でもなく、これはこれで凄いです。)
また、いつもいつも北島選手の背中ばかりを追いかけていられない立石涼選手もいます。この平泳ぎの戦いも思いっきり見ものです。

院長ブログ 2012.05.29
手塚治虫とカラーテレビ

「鉄腕アトム」、「ジャングル大帝」、「火の鳥」は手塚治虫の初期の代表作です。
日本初の30分テレビアニメは「鉄腕アトム」であり、当時毎週放映される30分アニメというものは他に例がなく、最高視聴率40%を超えたそうです。
その2年後に日本初のカラーテレビアニメシリーズ「ジャングル大帝」が始まることになりますが、私にとってこの作品はたいへんインパクトがありました。
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それはこの番組が日本初のカラ―アニメであり、それこそ色のついた画面を見た時の驚きは白黒画面しか見たことのない私にとって(当時の誰でもそうだったと思います)実に衝撃的なものでした。
映画「三丁目の夕日」のように、世の中にカラーテレビの普及が進む中、カラーテレビを持っている家と持っていない家の差ははっきりしていました。
私の家は当然持っていないグループに属していたのですが、これには地域性があったようで近所の友人はみんな持っていなかった記憶があります。
このジャングル大帝という番組は朝早くに放映(再放送だったのかはわかりませんが、多分朝10時くらい)されており、毎週友人宅に見に行くのですがその家庭にとってはかなり迷惑な存在だったと思われます(笑)
当時は週休一日だったため、たまの休みの日曜日の朝から知らない子供が遊びに来るのではたまったものではありません。
カラ―テレビ普及に際して思い出すのが、68年の上空にはカラーテレビの宣伝飛行船(キドカラ―と書かれていました)が飛んでいたことです。
この飛行船、実際に見ました。
カラ―テレビ普及の時代のエピソードとして、当時小学生だったコラムニストの泉麻人は「近所の家々の屋根のアンテナに赤や青の色付きが増えていった」と振り返っています。このエピソードは好きです。
本当はアンテナの色自体に機能的な意味はないそうですが、「あの家もカラーテレビを買った」という目印として消費意欲を駆り立てたそうです。
カラ―テレビのアンテナが派手だったことに対し、白黒テレビのアンテナが実に粗末なものでした。
あて、カラ―で見ると「ウルトラマン」の怪獣、特に機動隊の制服が柿色というか何とも表現できないほどカッコ良く見えました。当時は、実際にあのような色を着るような大人はいませんし、どんな補苦行の制服も地味だったのでしょうか。
(さて、テレビもこれからは3?Dの時代です)
手塚作品に話を戻しますが、高校時代の私は「少年チャンピオン」(マカロニほうれん荘にはまっていました。またこれが面白かった)を愛読しており、その頃連載されていた手塚作品の「ブラックジャック」もたいへん面白かったです。
最後になりますが、手塚作品ナンバー1はやはり、第二次世界大戦前後のドイツと日本を舞台にした物語「アドルフに告ぐ」だと個人的には思います。
今、待合室にマンガ世界の偉人「手塚治虫」が置いてありますので、是非ご一読ください。

院長ブログ 2012.05.15