扇風機の怪
2011年08月17日
バカバカしいお話しですが…
実家には昔から使っているとても古い扇風機があります。
私の母親の話では、毎年お盆近くになるとこの古い扇風機に亡くなった父親の霊が移り住み、そしてお盆が終わるころにはまた帰っていくとのことです。
単にボケが始まってるだけの話ともとれるのですが、そう簡単には片付けられない事情があります。
父親が他界してもう相当の歳月が過ぎていますが、母親がこの話をしだしてからもう5,6年経ちます。
最初は、この話を真顔で話す母親に対して、私の子供たちはお腹を抱えて大笑いしていました。
それに対して母親は「ウソやん、ありえへんわ!」との家族からの声にも怒る様子もなく、一緒に笑っているだけでした。
この扇風機が何と言うかというと「チリ、チリ・・」だそうです(笑)
意味は不明ですが、時々鳴るそうで、急に「ほら、今鳴った」とか話してます。
その場にいる私達には聞こえたような聞こえないようなという感じです。
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さて、この扇風機ですが、かなり昔から親の家にあった代物で、先日調子が悪いというので近所の大型電気店に修理の相談に行ったとのことですが、何と昭和時代のものらしくて部品がないとのことです。
単純に今から25年前のものとして、今の時代とは違いクーラーが各部屋にあるのではなく(ちなみに我が家は応接間のみでした。当時はどこの家もそんなもんです)25年前となると我が家ではとても重宝されていたはずです。
母親は何せ物を長く使うのはすごいと思わざるをえない。
長持ちさせる方法としてスイッチのつけっぱなしは絶対しない!
季節が終わって収納する際は、扇風機の羽根を丁寧に磨く、ほこりをかぶせない!などありとあらゆる方法で長持ちさせていくのだ。
これも長持ちのエピソードであるが、
こっち(我が家の近く)に越してきた時、庭に見覚えのあるブリキのチリトリがあったのだが、何か見覚えのあるチリトリだと思ったら、私が中学生の時、技術の時間に作ったブリキのちりとり(40年前に製作)であった。
確かにプラスチックと違って頑丈であるが、あまりの懐かしさにタイムスリップしたものである。
さてこの黒い扇風機は今も健在であるが、故障したら最後となる。
この時母親はどうするのだろうか?
仮に父親の気持ちがこもっていたとして「チリチリ」にどんな意味があるのだろうか?
今年もお盆前になり母親に「今年は扇風機からオヤジは出てきてんの?」と訊ねると、やはり真顔で「少し遅かったけど、また鳴ってるわ!」とのことである。
「・・・・」
この話、なかなか後が続かないが、決して母親に担がれているとも思えないのであるが・・
最近は、同じ水泳教室のお友達(昔のお嬢ちゃん達)に扇風機の話をしているそうですが、「よっぽど家がええんやろなぁ」と話を合わせてくれているそうです。
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